こんにちは!つむぎです。
FXで意外と難しいのが利食いです。利益が出たら確定するだけだから簡単、と思う初心者も多いのですが、実際はいつ利食いしたら良いのか誰かが教えてくれるわけではないので、最適なタイミングの見極めが難しいのです。
この記事では、FX初心者でもできる利食いのタイミングや、利食いが下手だとどんな失敗につながるのかなどを解説していきます。
勝てるトレーダー になるためにも、利食いのスキルは絶対に身につけていきましょう。
目次
FXの利食いとは?

FXにおける「利食い(りぐい)」とは、利益を確定するために決済することです。損失を確定させる「損切り」の反対の用語ですね。
例えば、買いポジションで利益が出てきたら、売りで決済するのが利食いです。売りポジションの場合は反対で、利益が出てきたら買いで決済します。
FXで勝ちたいなら利食いが重要!
FXの上級者でも、利益が出たり損失が出たりしているので、勝率は100%ではありません。
彼らがどうして勝てているかというと、損失は小さく、利益は大きく取れているからです。こうすれば、勝率50%でもトータルではプラスになりますよね。
FXの初心者は逆をやりがちで、利益が小さく、損失が大きくなりやすいです。
なぜ利益が小さくなるのかというと、自分が持ったポジションで少しでも利益が出たら嬉しくなり、すぐに決済したくなってしまうからです。
いつ反落して損失に転じるか分からないので、早く確定して、「自分はFXで利益を出せた」と安心したい心理が働いているんですね。
しかし、この癖をいつまでも続けていては、勝てるトレーダーになれません。
利益を大きくするために、初心者でもできるFXで利食いするべきタイミングの例を紹介していきます。
FXで利食いするタイミングの例

利益が出ているとき、いつ利食いして確定させるかは意外と難しいです。
FXをやってみると、エントリーより決済の方がタイミングが難しいことに気づくのではないでしょうか。
意外と難しい利食いのですが、初心者でもやりやすいタイミングの例を紹介していきます。できそうなものから取り入れていきましょう!
あらかじめ決めた値幅の動きがあったとき
一番簡単なのは、1回のトレードでいくら利益が出たら利食いをするか決めておく方法です。
この方法なら、決済したい目標レートがあらかじめ分かるので、指値注文(予約注文のようなもの)を入れておけば利食いができます。
パソコンの前から離れているときに目標のレートに達成したら、自動で決済の注文が成立します。利食いでこの方法を使う場合は、損切りでも同じように値幅を決めておくのがおすすめです。
利食い幅は損切り幅よりも大きく設定しておくことで、勝率が50%でもトータルでプラスにすることができます。ただし、自分で決めた利食い幅と言うものは、相場にとっては何の意味もないものです。
よって、FXで利益を最大化するにはあまり適していません。
チャート分析から最適な利食い幅をその都度求めるのが本来のやり方です。
とはいえ、初心者にとってはチャート分析は難しいですし、最初からできるものではないでしょう。
最初は利食い幅を決めてトレードし、慣れてきてもっと大きな利益が欲しくなってきたら、チャート分析から利食い幅を決める方法に移行するのが良いでしょう。
トレンドラインを割ったとき

チャートから利食い幅を決める方法についても解説しておきます。
チャートは多様な種類があり、参考になるテクニカル指標は膨大に存在して奥が深い世界ではありますが、ここでは初心者向けに「トレンドライン」にだけ注目する方法を解説します。
トレンドラインとは、上昇相場や下降相場のだいたいの動きを直線で表現させたものです。
上昇相場のときは、ローソク足チャートで直近の安値を概ね結んだ直線がトレンドラインです。下降相場のときは逆で、直近の高値を概ね結んだ直線がトレンドラインとなります。
トレンドに乗って利益を出しているときは、トレンドが崩れたら利食いして逃げるのが鉄則です。
そのためには、トレンドラインを使うことができます。
上昇トレンドの相場を例に、初心者でもできる利食いのやり方を解説していきましょう!
ローソク足チャートでトレンドラインを引き、現在から未来の方まで延ばします。そのラインをローソク足が上から下に割り込んだら、上昇トレンドが終わる可能性が高いので、利食いをしましょう。
利食いが遅れると、下降トレンドになって利益が無くなるどころか、含み損になるかもしれないからです。下降相場でも同様で、トレンドラインを下から上に割ったら利食いしましょう。
トレンドラインならFX初心者でも簡単に引けるので、難しいチャート分析が身についていなくても問題ありません。
トレール注文を使う
値幅やトレンドラインで利食いする方法を見てきましたが、それでもどうしても自分の手で利食いするのが苦手、という方もいると思います。
そのような方は、「トレール注文」を使ってみましょう。
トレール注文とは、利益が出る方向に決済レートを動かす注文です。
レートの動きに応じて決済レートも動く特徴があるので、自動での利食いに使えます。
例えば買いポジションを取ってトレール注文を入れると、レートが上昇する限りは決済レートも上昇し、いつまでも決済されません。下降するときは決済レートは動かないので、いつかは決済されます。
トレール注文のメリットは、トレンドが続く限り利益を伸ばせることです。
トレンドが反転したら、ついてきた決済レートも止まるので、引っかかって決済され、利食いとなります。自動で利食いができる方法なので、手動でどうしてもできない方は使ってみましょう。
ただし、トレール注文はトレール幅の決め方が難しいです。
トレール幅は、現在のレートから何pips離れたところに決済レートを置くかの幅のことです。
トレール幅が狭すぎると少しの相場のゆらぎで引っかかって決済されますし、トレール幅が広すぎると反落後すぐに決済することができず、利益が小さくなるか損失が出てしまいます。
通貨ペアや相場によって最適なトレール幅は異なるので、少額・低レバレッジで試しながら決めると良いでしょう。
以上が、FX初心者でもできる利食いのタイミングの例なので、ぜひ試していただければと思います。
一方で、利食いかうまくできずに失敗するパターンも多々ありますよね。どんな失敗事例があるのか解説していくので、同じ失敗をしないようにトレードに活かしてください!
利食いに失敗するパターン
良いタイミングを逃すと、利食いに失敗してしまいます。
ここでは、利食いが遅すぎる場合と早すぎる場合に何が起きるかを解説するので、二の舞にならないように気をつけましょう。
待っていたら反落してしまった
まずは利食いが遅すぎる場合。
予想通りの方向にレートが動いて含み益が出ているとき、「このままずっと待っていればもっと大きな利益が出そう」と錯覚してしまい、いつまでも利食いしない人にありがちです。
相場のトレンドは永遠ではなく、いつかは終わって反落します。
ずっとポジションを保有していた人も、いつかは含み益が減っていきます。含み益が減ってきたら、すぐに決済して利食いした方が良いです。
しかし、少し下がったことを認められず、「もう少し待てばさっきのレートに戻る」など自分に都合良く考えてしまうことも多々ありますよね。
これは損失への第一歩なので、都合の良い考えは捨てましょう。
トレンドが反落してもポジションを保有し続けると、いつのまにか含み益は無くなり、含み損が出ているなんてことも。
せっかく含み益が出ていたのに、利食いが遅れたために損切りしなければいけなくなりました。こうならないためにも、あらかじめ決めた値幅の利益が取れたら利食いするなど、適度な利益確定が必要です!
利食いが早すぎて利益が出ない
一方、利食いが速すぎるのことも問題があります。
少し利益が出たところで不安になって、確定させてしまうのですね。
既に触れたように、FXの初心者は少しでも含み益が出ると、決済して「FXで稼げた」という満足感に浸ってしまう傾向があります。
しかし、せっかく含み益が出ているポジションなのに小さな利益で満足して決済するのは、もったいないです。
予想が当たったときこそ、大きめの利益を狙った方が良いです。
FXでは利益が出ることも損失が出ることもあります。損失が少しくらい出ても良いように、利益は大きめに取る意識を持ちましょう。
まとめ
FX初心者向けに利食いの重要性やタイミングを解説してきました。
ポイントをおさらいしておきましょう。
- 利益を大きくするためには、利食いのタイミングが重要
- 値幅を決める、トレンドラインを使う、トレール注文を使うなどの方法で利食いをする
- 利食いは早すぎても遅すぎても良くない
FXを始める前は、「利食いなんて利益が出たところで決済するだけだから簡単」と思いがちです。
ところが実際にやってみると、いつ利食いしたら良いのか分からず、意外と難しいことに気づくと思います。この記事で紹介した方法は初心者でもできるので、ぜひ試してみてくださいね!