「FXの期待値って難しくてよくわからない・・・」
「期待値を上げてFXで稼ぐにはどうしたらいいんだろう?」
あなたはこのようなお悩みをお持ちではないでしょうか。
確かに「期待値」という言葉は生活に出てきませんし、難しそうなイメージがありますよね。
しかし、FXにおいて期待値はトレード手法の優劣を判断するのに欠かせないものであり、理解をしておかないと損失を出し続けてしまう可能性があります。
そして、実は期待値はそこまで難しいものではないのです。
今回は、「FXの期待値とは何かや計算方法、使い方」などについて解説いたします。
目次
そもそもFXの「期待値」とは?
FXの「期待値」とは、「1回のトレードで稼ぐことができる利益の平均値」です。
期待値を使うことによって、トレード手法の優劣を判断することが可能になります。
以下で詳しく解説させていただきます。
FXで期待値が重要な理由は?
FXでは、期待値を知ることが重要になります。
なぜなら、期待値を知ることでトレード手法の優劣を知り、改善することが可能だからです。
例えば、自分の使用しているトレード手法の期待値を計算して知ることにより、「期待値があまり高くないから改善策を練ってみよう」といったように判断することができます。
そのため、FXでトレードをするにあたって、期待値を計算して知っておくことが大切になるのです。
期待値の計算方法
期待値の計算方法は、「期待値=勝率×勝ったトレードの平均利益-負ける確率×負けたトレードの平均損失」となります。
言葉にすると難しく見えるかもしれませんが、計算は簡単にできます。
例えば、勝率が60%で勝ったトレードの平均利益が50pips、負ける確率が40%で負けたトレードの平均損失が30pipsだとすると、「0.6(60%)×50pips-0.4(40%)×30pips=18pips」となり、18pipsが期待値ということになるのです。
要するに、1回のトレードで稼ぐことができる利益の平均値は18pipsということになります。
FXとギャンブルは期待値が異なる
FXとギャンブルは期待値が異なります。
というのも、基本的に競馬や競輪または宝くじなどのギャンブルは、プレイヤーの努力や勉強で期待値を上げられる余地があまりありません。
しかし、FXの場合はチャートの分析や手法の改善により、期待値を上げられる余地が十分にあるからです。
FXは投資であり、ギャンブルとは期待値が違っているのです。
この章では、「FXの期待値とは何か」について解説してきました。
しかし、期待値の具体的な使い方が気になりますよね。
そんなあなたのために「FXにおける期待値の使い方」について、次の章で詳しく解説していきます!
FXにおける「期待値」の使い方3ステップ
FXにおける期待値の使い方は、3つのステップに分けることができます。
1.まずは目標を立てる
2.自分の期待値を算出する
3.逆算思考でレバレッジや回数を確定する
以下で順番に解説させていただきます。
ステップ①まずは目標を立てる
まずは、目標を立てることから始めましょう。
なぜなら、利益をどの程度欲しいのか、どのくらいの期間で達成したいのか、FXに使える資金はいくら用意できるのか、といったことが分からなければ、どのようなトレードをするべきか決めることができないからです。
そのため、最初に自分がFXで達成したい目標を立ててください。
ステップ②自分の期待値を算出する
次に、実際にトレードをおこない、自分が使っているトレード手法の期待値を算出しましょう。
なぜかと言うと、期待値が分かれば目標を達成するための、トレード回数やレバレッジの適切な数値が分かるからです。
また、本番口座を使って、緊張感やスリッページなどがある中で期待値を算出することが望ましいものの、FX初心者の方や自信の無い方はデモ口座を使用し、リスク無しで期待値を算出するのもよいでしょう。
ステップ③逆算思考でレバレッジや回数を確定する
最後に、逆算思考でレバレッジやトレード回数を確定します。
つまり、自分の期待値を踏まえて、どの程度のレバレッジとトレード回数で目標が達成できるかを判断するというわけです。
算出した自分のトレード手法の期待値からレバレッジやトレード回数を計算し、無理のないレバレッジやトレード回数になっているか確認してみましょう。
この章では、「FXにおける期待値の使い方」について解説してきました。
しかし、期待値を実際に計算する方法が気になりますよね。
そんなあなたのために「トレード手法の期待値を実際に計算する方法」について、次の章で詳しく解説していきます!
トレード手法の期待値を実際に計算してみよう!
トレード手法の期待値を実際に計算する方法は2パターンあります。
1.FX初心者の場合の計算
2.FX経験者の場合の計算
以下で順に解説させていただきます。
FX初心者の場合の計算
FX初心者の場合の計算では、期待値を求めるために必要なトレードのデータが少ないので、正確な期待値を求めるのは不可能です。
なぜなら、最低でも100回以上はトレードをおこなわないと、「たまたま勝てていただけ」というようなこともありえるからです。
そのため、FX初心者の場合の計算では、期待値はあくまでも目安として使いましょう。
または、過去のチャートを使って「仮にトレードをおこなっていたらどのような結果になっていたか」を検証し、トレードのデータをためてから期待値を求めるのも一つの手です。
FX経験者の場合の計算
FX経験者の場合は、前述した期待値の計算方法を使って、正確な期待値を求めてみましょう。
FX経験者であれば、期待値を求めるのに十分なトレードのデータがあるはずです。
ただし、手法や通貨ペア毎に期待値は異なるため、それぞれの期待値を求めるようにしてください。
正確な期待値を求めることができれば、期待値の高い手法や通貨ペアにトレードを絞ったり、期待値があまりよくない手法を改善したりすることが可能になります。
この章では、「トレード手法の期待値を実際に計算する方法」について解説してきました。
しかし、期待値を上げるコツが気になりますよね。
そんなあなたのために「FXで期待値を上げるコツ」について、次の章で詳しく解説していきます!
FXで期待値を高めるための3つの期待値を上げるコツ
FXで期待値を上げるコツは3つあります。
1.1以上を目指す
2.自分のトレードルールを確立する
3.期待値計算でトレードを改善する
以下で順番に解説させていただきます。
期待値を上げるコツ①1以上を目指す
トレードの期待値は、勝ちトレードの期待値を負けトレードの期待値で割った時に「1以上」になることを目指すことが絶対条件です。
なぜなら、期待値が1未満ということは、トレードをすればするほど損をするということだからです。
つまり、トレードの利益より損失の方が多くなるということです。
そのため、トレードの期待値は1以上を必ず確保できるようにしましょう。
期待値を上げるコツ②自分のトレードルールを確立する
期待値を上げるには、自分のトレードルールを確立することが必要です。
なぜかと言うと、期待値を算出して改善していくには、常に同じトレードルールでトレードをおこなうことが必要だからです。
トレードルールが確立していなくては、正確な期待値を算出することができません。
そのため、まずは自分のトレードルールをしっかりと確立させましょう。
期待値を上げるコツ③期待値計算でトレードを改善する
期待値を計算してトレードを改善することも、期待値を上げるコツになります。
なぜなら、期待値が分かればトレードルールを見直して、期待値を今より上げるにはどうすればよいのか考えることができるからです。
例えば、「今の期待値は10pipsだけど、損切りの幅を狭くしたら期待値を上げられるか検証してみよう」といったような考えができるようになります。
現在の期待値を計算することにより、期待値をより上げるための検証の目安にすることができるというわけです。
この章では、「FXで期待値を上げるコツ」について解説してきました。
しかし、期待値が変動するようなことはないのか気になりますよね。
そんなあなたのために「FXのトレード手法の期待値はその時々で変動する」について、次の章で詳しく解説していきます!
FXのトレード手法の期待値はその時々で変動するため注意!
FXのトレード手法の期待値は、その時々で変動するため注意が必要です。
というのも、現在は期待値が高いトレードルールでも、相場の環境によって期待値が変動するからです。
相場の環境は常に変化を続けているため、期待値は定期的に算出してみることをおすすめいたします。
この章では「FXのトレード手法の期待値はその時々で変動する」について解説してきました。
次の章では、本記事で解説させていただいた「FXの期待値とは何かや計算方法、使い方」などについてわかりやすくまとめていきます。
それでは見ていきましょう!
まとめ
ここまで「FXの期待値とは何かや計算方法、使い方」などについて解説させていただきました。
FXの「期待値」とは、「1回のトレードで稼ぐことができる利益の平均値」でしたね。
また、期待値の計算方法は、「期待値=勝率×勝ったトレードの平均利益-負ける確率×負けたトレードの平均損失」となります。
FXにおける期待値の使い方は、3つのステップに分けることができました。
1.まずは目標を立てる
2.自分の期待値を算出する
3.逆算思考でレバレッジや回数を確定する
本記事を参考に、あなたが上手く期待値を活用してFXで利益をあげることを願っています。
