「ローソク足って見る場所がいっぱいあってよくわからないなあ・・・」
「ローソク足ってFXでどう使えばいいの?」
あなたはこのようなお悩みをお持ちではないでしょうか。
私もFXを始めた際は、まったく同じ悩みを抱えていました。
しかし、ローソク足は世界中の多くのトレーダー達が使っている分析手法であり、上手く使えば利益をあげるチャンスが多いだけに使わないのはもったいないです。
そして、ローソク足は一度見方やパターンを覚えてしまえば、あなたがFXをする上で大きな武器となるのです。
今回は、「ローソク足の分析手法とポイント」などについて解説いたします。
目次
そもそもFXのローソク足とは?
FXのローソク足とは日本で生まれた相場の分析手法であり、形がロウソクに似ていることから「ローソク足」と呼ばれています。
ローソク足は一目で値動きが分かることから、海外でも多くのFXトレーダー達が使用しています。
ローソク足はチャート分析の基本になるものであり、チャート分析には必須であるため絶対に覚えましょう。
これで「FXのローソク足」についてお分かりいただけたと思います。
しかし、ローソク足にはどのようなエントリー手法があるのか気になっていないでしょうか。
「ローソク足分析のエントリー手法」について、次の章で詳しく解説していきます!
ローソク足分析のエントリー手法5選
ローソク足分析のエントリー手法でよく使用されるものは5つあります。
1.はらみ線
2.抱き線
3.三手大陰線
4.かぶせ線
5.たくり線
以下で順に解説させていただきます。
エントリー手法①はらみ線
はらみ線とは、2つの連続するローソク足で新しいローソク足が古いローソク足の値動きの範囲内に入っている形です。
高値圏や下値圏ではトレンド転換のサインになります。
エントリー手法②抱き線
抱き線とは、2つの連続するローソク足で古いローソク足が新しいローソク足の値動きの範囲内に入っている形です。
高値圏や下値圏ではトレンド転換のサインになります。
特に、高値圏で陰線が陽線を包んだ場合や下値圏で陽線が陰線を包んだ場合は「強い」トレンド転換のサインになります。
エントリー手法③三手大陰線
三手大陰線とは、大陰線のローソク足が3本続いている形です。
下値圏で出た場合はトレンド転換のサインになります。
特に、長い下ひげが出ている場合はトレンド転換の確率が高まります。
エントリー手法④かぶせ線
かぶせ線とは、2つの連続するローソク足で古いローソク足が大陽線であり、新しいローソク足の始値が前の大陽線の高値よりも高くなっており、終値は大陽線の実体の中で付けたというローソク足です。
高値圏で出ればトレンド転換のサインになりますが、FXは平日の場合24時間取引可能であるため窓を空けることが少なく、そもそもFXではあまり見られないローソク足になります。
エントリー手法⑤たくり線
たくり線とは、下落トレンドで出た陰のカラカサ(初値から大きく下げたが、最終的には初値近くまで戻ったローソク足)のことです。
下値圏で出た場合はトレンド転換のサインになります。
特に、長い下ひげが出ている場合はトレンド転換の確率が高まります。
この章では、「ローソク足分析のエントリー手法」について解説してきました。
しかし、ローソク足といえば江戸時代から受け継がれる「酒田五法」も気になりますよね。
そんなあなたのために「酒田五法」について、次の章で詳しく解説していきます!
酒田五法【日本発祥のローソク分析手法】
(本文)酒田五法とは、江戸時代の天才相場師である本間宗久が考案した酒田罫線の奥義とされているものです。
「三山」「三川」「三空」「三兵」「三法」の5パターンで構成されています。
以下で順番に解説させていただきます。
①三山
三山とは、上昇相場の天井圏で3回高値をつけた後に下落するパターンです。
いわゆる「三尊天井」のことで、3つの山の中央が一番高くなっていることが特徴です。
海外では「ヘッドアンドショルダー」と呼ばれ、トレンド転換のサインと言われています。
②三川
三川とは、3本のローソク足で構成されるパターンで多くの種類があります。
特に、「三川明けの明星」や「三川宵の明星」が有名であり、三川明けの明星は1本目のローソク足が大陰線、2本目のローソク足が下に窓を空けて始値を付けた実体やヒゲが短い陽線または陰線、3本目は、上に窓を空けて始値を付けた大陽線で作られます。
下値圏で出た場合はトレンド転換のサインになります。
三川宵の明星は三川明けの明星の逆パターンであり、上値圏で出た場合にトレンド転換のサインになります。
③三空
三空は陽線なら上に窓を空けて、陰線なら下に窓を空けて陽線または陰線が3本続くパターンです。
陽線が3本続くパターンでは売りサイン、陰線が3本続くパターンでは買いサインとなります。
FXは平日の場合24時間取引可能であるため窓を空けることが少なく、後述する三兵と見分けることが難しいローソク足パターンになります。
④三兵
三兵は陽線または陰線が3本続くパターンですが、三空と違い窓は空かないパターンになります。
陽線が3本続くパターンでは買いサイン、陰線が3本続くパターンでは売りサインとなります。
FXは平日の場合24時間取引可能であるため窓を空けることが少なく、前述した三空と見分けることが難しいローソク足パターンになります。
⑤三法
三法は大陽線または大陰線が出た後に、短い陽線や陰線が入り交ざって相場が小休止しているパターンです。
現代でいうところのレンジ相場です。
相場が大陽線を明確に上抜けたら買いサイン、大陰線を明確に下抜けたら売りサインになります。
この章では、「酒田五法」について解説してきました。
しかし、ローソク足手法を活用するコツが気になりますよね。
そんなあなたのために「ローソク足手法を最大限活用するためのコツ」について、次の章で詳しく解説していきます!
ローソク足手法を最大限活用するための3つのコツ
ローソク足手法を最大限活用するためのコツは3つあります。
1.ローソク足の動き方を徹底理解する
2.複数の時間足で判断する
3.ファンダメンタルズ分析も活用する
以下で順に解説させていただきます。
コツ①ローソク足の動き方を徹底する
まずは、ローソク足の動き方を徹底的に理解しましょう。
ローソク足の動き方を理解していなければ、ローソク足がくれている情報を理解することができないからです。
ローソク足が始値や高値、安値、終値の4つの値で構成されていることから、前述したエントリー手法や酒田五法を順番に覚えていってください。
コツ②複数の時間足で判断する
普段取引している時間足より長い時間足を見て、相場の流れを把握することも大切です。
自分が普段見ている時間足ではローソク足が買いサインを出していても、長い時間足では下げトレンドというように逆の流れになっていることがよくあるからです。
長い時間足の流れにはいずれ飲み込まれてしまう恐れがあるため、長い時間足と普段取引している時間足のサインが一致しているか必ず確認しましょう。
コツ③ファンダメンタルズ分析も活用する
取引の判断には、ファンダメンタルズ分析も活用しましょう。
テクニカル分析とファンダメンタルズ分析が一致していれば、勝率をさらに高めることができるからです。
できる限り、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析が一致している時に取引をおこなうようにしてください。
この章では「ローソク足手法を最大限活用するためのコツ」について解説してきました。
次の章では、本記事で解説させていただいた「ローソク足の分析手法とポイント」などについてわかりやすくまとめていきます。
それでは見ていきましょう!
まとめ
ここまで「ローソク足の分析手法とポイント」などについて解説させていただきました。
ローソク足の分析手法には、日本発祥の酒田五法がありましたね。
酒田五法には
- 三山
- 三川
- 三空
- 三兵
- 三法
がありました。
FXは平日の場合24時間取引可能であるため窓を空けることが少なく、「三空」や「三兵」は見分けることが難しいローソク足パターンになります。
ローソク足手法を最大限活用するためのコツは3つあります。
1.ローソク足の動き方を徹底理解する
2.複数の時間足で判断する
3.ファンダメンタルズ分析も活用する
本記事を参考にして、まずは「はらみ線」などのわかりやすいものからローソク足の勉強を始めてみてはいかがでしょうか。
