こんにちは!つむぎです。
国内でノックアウトオプションを取り扱っているのは、IG証券とFOREX.comの2社のみです。
どちらでノックアウトオプションを始めようか迷っている方のために、この記事では9個の項目で比較しました。
結論から言うと、投資対象の種類が豊富なのがIG証券、少額で取引できるのがFOREX.comと言えます。
他の違いも含めて詳しく解説していくので、自分に合った業者を見つけるヒントにしていただければと思います。
目次
ノックアウトオプション業者を比較
IG証券とFOREX.comのスペックを比較すると、以下の表のとおりまとめられます。
比較ポイント | IG証券 | FOREX.com |
---|---|---|
取引できる対象 | FX、株価指数、商品 | FX |
FXの通貨ペア | 約100種類 | 26種類 |
取引単位 | 1万通貨 | 1000通貨 |
最大発注数量 | 原則、上限なし | ドル円は500万通貨(通貨ペアによって異なる) |
スプレッド | ドル円は0.6銭 | ドル円は0.9銭 |
取引手数料 | 無料 | 無料 |
約定方式 | DD方式 | DD方式 |
取引時間 | 原則、24時間(土日を除く) | 原則、24時間(土日を除く) |
取引ツール | PC(ブラウザ版)、スマホアプリ | PC(ブラウザ版)、スマホアプリ |
なお、「取引できる対象」以外は基本的にFXの取引の場合で比較しました。
理由は、FOREX.comの取り扱いがFXのみなので、IG証券も条件を揃えてFXの場合で比較するためです。
それぞれの比較ポイントについて、詳しく見ていきましょう。
取引できる対象
FOREX.comは外貨(FX)の取引しかできないのに対し、IG証券は外貨(FX)に加え、株価指数や商品も取引することができます。
IG証券が取り扱っている株価指数ノックアウトオプションには、日経225や米国500、英国FTSE 100、香港HS50などがあります。
海外の株価指数の取引ができるのも魅力的です。
商品ノックアウトオプションだと、WTI原油、スポット銀、スポット金、NY天然ガスなどがあります。
商品の価格はFXや株式とはまた違った動きをするため、上級者向けですが、上級者ならチャレンジしたい銘柄が揃っていると言えます。
基本的にはFXでノックアウトオプションの取引をされる方が多いと思いますので、IG証券でもFOREX.comでも不自由なく取引できるでしょう。
ただし、IG証券は他の銘柄でも取引できるため、収益のチャンスが広がります。
FXの通貨ペア
FXの通貨ペアは、FOREX.comが26種類なのに対し、IG証券は約100種類です。
通貨ペアの豊富さでも、IG証券に軍配が上がっています。
とはいえ、米ドル/円、ユーロ/円、ユーロ/米ドル、豪ドル/円、豪ドル/NZドルのようなメジャーな通貨ペアは、FOREX.comでも取引することができます。
FOREX.comでもIG証券でも、一般的な通貨ペアでのノックアウトオプションは不自由なくできます。
もしマイナー通貨どうしのペアで取引したい場合は、IG証券の方が合っていると考えられます。
IG証券ならNZD/CHF(NZドルとスイスフラン)、GBP/TRY(ポンドとトルコリラ)のようなマニアックなペアも扱っているので、上級のトレーダーのニーズも満たせるでしょう。
取引単位
FXの取引単位は、IG証券が1万通貨で、FOREX.comが1000通貨です。
ノックアウトオプションなので、FXよりは少額で取引できるのですが、より少額で取引したいならFOREX.comの方が向いていると言えるでしょう。
FXの場合、1万通貨の取引には米ドル/円なら4万円~5万円が必要ですが、ノックアウトオプションなら3000円程度で取引することができます。
少額でFXと同じような取引ができるのがノックアウトオプションの魅力の一つなのですが、FOREX.comなら1000通貨で取引することもできるので、より少ないお金で始めることができます。
ノックアウトオプションを試すのが初めての人や、使える資金が少ない人など、少額で取引をしたいと思っている方は多いはず。
そのような方には、IG証券よりFOREX.comが向いているのではないでしょうか。
最大発注数量
IG証券は最大発注量の上限が無く、FOREX.comは上限があります。
FOREX.comの上限は通貨ペアによって異なりますが、米ドル/円は500万通貨、ユーロ/米ドルは450万通貨です。
IG証券は1回あたりの発注に上限が無いので、大きなお金を動かす上級トレーダーでもストレス無く使うことができます。
また、大口の注文にも対応できるよう、IG証券は約定システムやサーバーにも力を入れています。
少額で取引するならIG証券でもFOREX.comでも問題ありませんが、ノックアウトオプションに使う金額が50万円から100万円くらいになると、FOREX.comは上限が気になる可能性があります。
大きな資金を動かすトレーダーには、IG証券の方がおすすめです。
スプレッド
スプレッドは通貨ペアによって異なりますが、米ドル/円の場合、IG証券は0.6銭でFOREX.comは0.9銭です。
わずかな差のように感じられますが、1000通貨、1万通貨といった単位での取引になるため、実際の違いは大きくなります。
IG証券は、エントリーするときに「ノックアウト・プレミアム」という保証料を支払います。
そのため、スプレッドが狭く設定されていると考えられます。
ノックアウト・プレミアムは、ノックアウト価格に達しなかった場合、ポジションを決済したときに返却されるので、ノックアウトしなければ支出にはなりません。
FOREX.comにはこのような仕組みが無いため、スプレッドが広めになっているのだと考えられます。
ノックアウトしてもしなくても同じコストになるため、IG証券の方が少しお得だと言えるでしょう。
取引手数料
取引手数料は、IG証券もFOREX.comも無料です。
必要なコストはスプレッドとノックアウト・プレミアムなので、前の章で解説したとおり、IG証券の方が低コストで運用できると言えます。
約定方式
約定方式は、IG証券もFOREX.comもDD方式です。
DD方式は、トレーダーとディーラー、ディーラーと銀行などの金融機関という二段階で取引する方法です。
日本国内のFX業者はほとんどこの方式なので、IG証券もFOREX.comも日本では一般的な方式を採用しており、特に問題ないと言えるでしょう。
取引時間
取引時間は、IG証券もFOREX.comも原則として土日を除いて24時間です。
FXは日本が夜中の時間帯でも海外の市場が開いていれば取引することができるので、IG証券やFOREX.comのノックアウトオプションも取引することができます。
ただし、海外が祝日となるクリスマスシーズンなどは取引時間が変則的になる可能性があるので、注意しましょう。
取引ツール
取引ツールは、IG証券もFOREX.comもPCのブラウザとスマホのアプリの2つです。
特にブラウザ版は両社ともに優れた機能がついているので、取引ツールは甲乙つけがたいです。
IG証券のチャートはProRealTimeチャートで、チャート上からも取引できるのが特徴です。
一方、FOREX.comのチャートはTradingViewを搭載しており、70種類以上のテクニカル指標や50種類以上の描画ツールを使うことができます。
複雑な機能が付いているのにも関わらず、操作が直感的で簡単なところが人気です。
取引ツールに関しては、実際に試して使いやすい方を使っていただければと思います。
FOREX.comの方が評判が良いので、もし迷っているのであれば、FOREX.comから試すのが良いでしょう。
ここまででIG証券とFOREX.comのスペックを比較してきました。
比較項目が多かったので、逆にどちらを選べば良いのか分からなくなってきた、という方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、次の章からはIG証券とFOREX.comはそれぞれどんな人に向いているのか解説していきます。
自分が多く当てはまる方の業者でノックアウトオプションを初めてみてはいかがでしょうか。
IG証券がおすすめな人
IG証券がおすすめなのは、以下の3つの特徴のどれかに当てはまる人です。
- 株価指数、商品で取引したい
- FXのマイナーな通貨ペアで取引したい
- スプレッドを節約したい
FOREX.comがFXしか取り扱っていないのに対し、IG証券は株価指数や商品のノックアウトオプションも購入できます。
FX以外でトレードをしたい上級者には、IG証券がおすすめです。
同様に、FXの通貨ペアの種類もIG証券は約100種類と多いので、マイナー通貨で取引したい上級者におすすめです。
一般的な通貨はFOREX.comでも網羅されているので、特にマイナー通貨を求める人にIG証券が合っているでしょう。
また、スプレッドが狭いのもIG証券の魅力です。
スプレッドのコストを節約したい人には、IG証券をおすすめします。
FOREX.comがおすすめな人
FOREX.comがおすすめなのは、以下の3つの特徴のどれかに当てはまる人です。
- 少額で取引したい
- ノックアウトオプションが初めて
- 高機能なチャートを使いたい
FOREX.comの大きな魅力は、1000通貨から取引ができることです。
IG証券は1万通貨からなので、資金が少ない人にはFOREX.comをおすすめします。
ノックアウトオプションが初めての方も、少額から試したいニーズがあると思いますので、FOREX.comがおすすめです。
IG証券に比べて通貨ペアの種類は少なくなりますが、初心者でも取り組みやすいメジャーな通貨ペアはFOREX.comも取り扱っているので、安心して始められます。
また、IG証券はTradingViewを搭載した高機能なチャートが人気です。
取引ツールの機能を重視する方は、FOREX.comがおすすめです。
まとめ
ノックアウトオプション業者のIG証券とFOREX.comを比較してきました。ポイントをおさらいしておきましょう。
- IG証券は取引対象が多く、スプレッドが狭い
- FOREX.comは1000通貨から取引でき、高機能なチャートが人気
どちらも甲乙つけがたい業者なので、両方使っている方もいます。
片方を選んで使いたい方は、記事中で紹介したポイントをご自身に当てはめ、どちらが自分に合っているか調べていただければと思います。