「自動売買に興味があるけど、ドローダウンってなに?」
「ドローダウンってどんなことに注意すればいいの?」
あなたはこのようなお悩みをお持ちではないでしょうか。
私も自動売買を始めた際は、ドローダウンがいまいち理解できずに同じ悩みを抱えていました。
FXの自動売買ツールは自分の代わりに24時間体制で相場を監視してトレードをしてくれる非常に便利なシステムでありますが、ドローダウンを理解していないと危険度が上がってしまいます。
しかし、本記事を読めばあなたのお悩みは解決し、安心して自動売買をすることができるでしょう。
今回は、「FX自動売買のドローダウンとは何か」や「ドローダウンの見方と注意点」について解説いたします。
目次
FX自動売買におけるドローダウンとは何か

FX自動売買におけるドローダウンとはどのようなもので、なぜ発生してしまうのでしょうか。
以下で順に解説させていただきます。
ドローダウンは約5%以上の大きな下落のこと
ドローダウンとは、ある時点の資産から約5%以上資産が落ち込んだ場合の下落額や下落率のことです。
例えば、ある時点の資産が100万円あり90万まで落ち込んだ場合は、ドローダウンは10%ということになります。
ドローダウンは、自分の口座からどの程度の損失がでたかの目安になります。
ドローダウンが存在する理由
ドローダウンはなぜ発生し、ドローダウンが存在する理由はなんなのでしょうか。
ドローダウンが発生する理由は、相場がしばしば予測不可能な動きをするためです。
相場をどれだけ研究しても、想定外の動きを防ぐことはできないため、ドローダウンは基本的に存在してしまうのです。
これで「FX自動売買におけるドローダウンとは何か」についてお分かりいただけたと思います。
しかし、ドローダウンには「最大ドローダウン」という一番重要な項目があります。
「最大ドローダウンとはなにか」について、次の章で詳しく解説していきます!
最大ドローダウンとは?

「最大ドローダウン」とはどのようなもので、注意すべき点はどういった点になるのでしょうか。
以下、解説させていただきます。
ドローダウンの中でも最も大きな負け幅
最大ドローダウンとは、ドローダウンの中で最も大きな負け幅(金額ベース)のものを言います。
最大ドローダウンは、資金管理に直接関わってくるため非常に重要です。
例えば、自動売買プログラムをバックテスト(過去のデータを用いて、過去の一定期間にどの程度のパフォーマンスを出したかシミュレーションすること)をした際に、最大ドローダウンが30%になっていれば、実際の運用では少なくとも30%以上のドローダウンを考えた資金管理をおこなう必要があります。
ドローダウンを見る際に注意すべきこと
ドローダウンを見る際に注意すべきことは、バックテストでの最大ドローダウンがどの程度かを確認することです。
相場は変化していくものであるため、バックテストでの最大ドローダウンよりも実際の運用での最大ドローダウンは増える可能性があります。
例えば、バックテストでの最大ドローダウンが30%になっていれば、トレーダーによっては2倍の60%以上のドローダウンを考えた資金管理をおこなうことさえあります。
まずは、自動売買を運用する前に最大ドローダウンの数値を確認することが大切なのです。
この章では、「最大ドローダウンとはどのようなもので、注意すべき点はどういった点になるのか」について解説してきました。
しかし、そもそも最大ドローダウンをどうやって確認すればよいのか気になりますよね。
そんなあなたのために「最大ドローダウンをFX会社のプログラムで確認する方法」について、次の章で解説していきます!
最大ドローダウンをFX会社のプログラムで確認する方法

FX会社独自の自動売買プログラム作成ツールが用意されている場合は、自分が作った自動売買プログラムや用意されている自動売買プログラムのバックテストをFX会社のプログラムでできる場合が多いです。
バックテストをおこなうことができれば、ほぼ必ず最大ドローダウンが表示されるため、FX会社のプログラムを使用して確認するのもよいでしょう。
MT4よりFX会社のプログラムの方が、手軽にバックテスト可能なことが多いこともメリットになります。
これで「最大ドローダウンをFX会社のプログラムで確認する方法」についてお分かりいただけたと思います。
しかし、最大ドローダウンはFX会社のプログラムだけでなく、MT4でも確認することができるのです。
「MT4で確認できるドローダウン3種類」について、次の章で詳しく解説していきます!
MT4で確認できるドローダウン3種類

MT4で確認できるドローダウンは3種類です。
- 絶対ドローダウン
- 最大ドローダウン
- 相対ドローダウン
以下、順に解説させていただきます。
絶対ドローダウン
絶対ドローダウンとは、初期証拠金(最初に入金した金額)から最も大きな下落率のドローダウンです。
最大ドローダウン
最大ドローダウンとは、ドローダウンの中で最も大きな負け幅(金額ベース)のものです。
相対ドローダウン
相対ドローダウンとは、ドローダウンの中で最も大きな負け幅(割合ベース)のものです。
この章はシンプルでしたので「MT4で確認できるドローダウン3種類」について、あまり悩まずにお分かりいただけたと思います。
しかし、ここまで学んできたドローダウンをどのように生かしていくのか気になりますよね。
「ドローダウンに注目した自動売買プログラムを選ぶ際の2つのコツ」について、次の章で詳しく解説していきます!
ドローダウンに注目した自動売買プログラムを選ぶ際の2つのコツ

ドローダウンに注目して自動売買プログラムを選ぶ際には、2つのコツがあります。
- 最大ドローダウンが10%以下
- ドローダウンが起きてからの回復が早い
以下で具体的に解説させていただきます。
最大ドローダウンが10%以下
最大ドローダウンが10%以下の自動売買プログラムは、安全性が高い自動売買プログラムであると言えます。
なぜなら、一般的に優秀と言われている自動売買プログラムの最大ドローダウンは20%~30%程度であることが多いからです。
最大ドローダウンが10%以下の自動売買プログラムであれば、かなり安全性が高く優秀な自動売買プログラムということになります。
ドローダウンが起きてからの回復が早い
ドローダウンが起きてからの回復が早いことが、よい自動売買プログラムの条件の一つです。
ドローダウンが起きてからの回復が早いということは、安定的に資金を増やすことにつながるからです。
ドローダウンが起きてからの回復が遅いと、トレーダーのストレスも増えてしまい運用をやめてしまうことも考えられるため、回復の早さには注目しておきましょう。
この章では「ドローダウンに注目した自動売買プログラムを選ぶ際の2つのコツ」について解説してきました。
次の章では、本記事で解説させていただいた「FX自動売買のドローダウンとは何か」や「ドローダウンの見方と注意点」についてわかりやすくまとめていきます。
それでは見ていきましょう!
まとめ

ここまで「FX自動売買のドローダウンとは何か」や「ドローダウンの見方と注意点」について解説させていただきました。
FX自動売買におけるドローダウンとは
- ある時点の資産から約5%以上資産が落ち込んだ場合の下落額や下落率
- 相場がしばしば予測不可能な動きをすることで発生する
でしたね。
最大ドローダウンとは
- ドローダウンの中で最も大きな負け幅
- バックテストでの最大ドローダウンがどの程度かが重要になる
でした。
最大ドローダウンをFX会社のプログラムで確認する方法については、「FX会社独自の自動売買プログラム作成ツールが用意されている場合は、バックテストをできる場合が多い」ということを説明させていただきました。
MT4で確認できるドローダウンは
- 絶対ドローダウン
- 最大ドローダウン
- 相対ドローダウン
の3種類であり、最大ドローダウンが一番重要です。
ドローダウンに注目した自動売買プログラムを選ぶ際の2つのコツは
- 最大ドローダウンが10%以下
- ドローダウンが起きてからの回復が早い
でしたね。
この2つがそろっている自動売買プログラムは、安全性や安定性が高いと言えます。
本記事を参考にして、あなたに合った自動売買プログラムを使って稼いでいただければ幸いです。
